こころ野便り
こころ野便り
元日は、家族みんなで「畑の神様参り」をしました。
畑にお米と小豆と塩そしてお酒をお供えして昨年の収穫に感謝し今年の豊作を願って祈ります。
少し寒いけれど穏やかな時間が流れます。
私は、農業に穏やかな時の流れを求めてきました。
現実は、仕事に追われ忙しさについ愚もこぼれます。
しかし昨年は、そうした日常が送れることの有難さを思い知りました。
また理由はどうあれ循環型の社会の構築が期待されています。
大阪民族学博物館初代館長の梅棹忠夫は「進歩することがどんなにこまることかということが ちょっとわかるようになってきた。・・・」と四〇数年前に言っています。
一九七〇年の万博のテーマは「人類の進歩と調和」でした。
進歩にばかり目を向けず調和へと軸足を移す時我々はその方法を知っている。
何故なら自然に歩み寄る第一歩を既に踏み出しているのだから。
田中 真弥