お知らせ・ブログNEWS & BLOG

日記

季節感。

先日、友人と出かけた際、夕飯を電車で食べることになり、駅直結のデパートに立ち寄りました。いわゆる「デパ地下」ですね。お弁当でも買うかと、店先を覗きながら敷地をぐるっと一周したのですが、果物屋さんの前で、思わず足が止まりました。
そこにあったのはスイカ、近くにはふじりんごとみかん。

 

スイカは分かります。正に今が旬です。でもその近くにふじりんごとみかんって。
季節感がないにも程があるだろう、と私は思ったのですが、恐らく周囲の人は、あまり気にならないのでしょう。スイカを眺めて美味しいそう、と口にしている人はいても、りんごを見て怪訝そうな顔をする人はいません。
みかんはハウスものが今あってもおかしくはありませんが、この時期のふじは、恐らく貯蔵されていたもの。美味しいものなのだろうか、と不思議に思いました。
確かにふじは品種の特性上、長く貯蔵できます。有袋のものなら半年くらい保つものもあるとか。最近では「CA貯蔵」という技術もあり、以前よりも、良い状態で長く保管できるようになったそうです。
夏にりんごを食べるのは、スイカを食べるより贅沢かも知れませんが、個人的には抵抗があります。

 

以前、勤めていた若いスタッフに「いちごの旬って分かる?」と尋ねたことを思い出しました。彼女は自信満々に言いました。
「はい! 冬ですよね! だっていちご大福の季節ですから!」
何から訂正したら良いのか困惑しました。
いちごの旬は春であって冬ではない、冬に出回るのはクリスマスというイベントに合わせて出荷できるように改良されているからだ、そもそも大福の季節ってなんだ、恐らくそれはクリスマスに合わせて出荷量が増え、安いいちごが入手しやすくなるから出回るのだろう、ということを話して、果たして伝わるのだろうか、と考えたものです。
スイカと並ぶりんごを見て少しの間過去に浸り、結局意識はお弁当へと戻り、値引シールを見ながら買い物をしたのでした。

 

いちご大福に限らず、最近は生フルーツ大福というものがあり、季節のフルーツを使うために「旬」という表現がされておりますが、出荷量と旬はまた別のもの。せっかく四季のある国に生まれたのですから、本来の旬を味わいたいものです。