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生産者日記

こころ野便り 農業について思う事 その⑤

自衛隊での生活は、二任期目に入っていた。
後輩も出来て気の合う友人も増えた。
市役所に有る柔道部にも入れてもらい外部の友人も出来て試合にも出させてもらった。
貯めていたお金でピックアップトラックを買った。
北海道には、行ってみたい所がいっぱい有る。
もう一任期の二年間北海道を満喫しようと思っていた。
いやもっと長く居たいな等と思い始めた頃、「話が有るから一度帰って来い。」と言う父からの連絡。
お盆の休暇を利用し帰った。
近郊の農地は、大規模な区画整理の計画が有り完成すれば畑は、減ってゆくだろうし野菜を育てるのに適さない環境になるだろう。
お前が農業をするのなら畑を農業専用地域に移すから早いうちに決めなさいという事だった。
畑では、すでに測量が始まり予定区画を示す杭が打たれていた。
北海道の生活には、未練はあるが決める時だろうなと思った。
そして考えていた自分なりのやってみたい農法を父に話した。
「俺は、農薬を使わない農業がしたい。」目を輝かせて言ったつもりだ。
以前退屈そうに農業をしていた私が、「自らやる気を出してくれたか。」と父は、褒めてくれるものとばかり思っていた。
しかし、「アホな事を言うな!」「農薬を使わずに野菜が育つ訳がないやろ!」と怒鳴られた。

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